逆木ルミヲ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん 2』

 フィーネさんもツンデレだったり、リーゼロッテさんに伝わっていなかったりする2巻。後半は夏休みでリーフェンシュタールの領地に行くことに。


 今回は遠藤・小林コンビの出番は少なめ。2人いないと、データのロードもできない不思議現象であることが確認。


 6話がいいなあ。リーゼロッテさん、制服に、ノートに、杖に。フィーネの学校生活全般を実は支援しているとか。それを指摘すると恥ずかしがるところとか。
 魔法行使の杖に好きな人の髪や瞳の色のリボンを巻く流行を知らず、金色のリボンを巻いてきてしまったフィーネ。それを見たリーゼロッテがガチギレモードに。結局、リーゼロッテが贈ったノートに巻いてあったリボンを知らずに巻いてただけと判明して、事なきを得る。考えようによっては、リーゼが贈ったリーゼ色のリボンを杖に巻いたフィーネ。リゼフィネもありですね。
 ジークヴァルド色のリボンを巻いたリーゼロッテ。そして、リーゼロッテにリーゼロッテ色のリボンを刺繍してくれるように頼むジークヴァルドと、それでゆであがるリーゼさん。
 3人の関係がなんとも。


 後半は、夏休み。帰る家のないフィーネは寮で自炊するというので、領地に連れ帰るリーゼロッテ。礼儀作法の稽古を付けつつ、ゆったり過ごす2人。ついでに、リーゼの妹たちも登場。誘うときの、うれしそうなマシンガントークからの、恥ずかしがってのトーンダウンがかわいい。そして、ジークヴァルド解脱w
 地方の視察旅行に回るが、リーフェンシュタールに近づいたところで、結局会いたくなったジークヴァルドが訪問。前日の先触れで、準備に駆け回り、さらにおめかしして待っているリーゼロッテ。でも、実際に会うと、先触れが遅いとツンツンモードなのが。
 そして、そこにフィーネの母親がフィーネをいじめるなと殴り込みをかけてくる。


 一方、なにやらフィーネとバルドゥールの関係もこじれてきて。
 リーフェンシュタール家の婿として、リーゼロッテの妹たちの一人と結婚するように言われているバル。しかし、政略結婚なんて器用な真似はできないと、自他共に認める脳筋は、むしろフィーネについていきたいようで。
 いきなり、フィーネが唯一の弱点だとか、かわいいとか言い出して、フィーネに避けられるバル。夏休みにリーゼロッテに相談すると、夏休みに跡取りの話も結婚話もなかったことにしてくれと言い出した。全てを捨ててフィーネについていくつもりなのではないかと言われて、バルの重さに頭を抱えるフィーネさん…
 つーか、リーゼロッテも含めて、リーフェンシュタール家の人間は基本脳筋なのか。


 巻末番外編は、リボンの刺繍に全力投球しすぎて、労力がヤバいリーゼロッテさんとか、フィーネを王妃専属護衛にしようと画策するリーゼロッテさんとか。


 かわいい。つーか、レナの花をつけてるの、ジークヴァルドのものというサインなのか…