伊都工平『天槍の下のバシレイス1.2』

ナツラノ祭り続行。続きを、続きをたのむ…(ガクリ)
他の作品でもそうだが、世界観が魅力的。人間から見れば傍若無人な存在である『アイティオン』。それについて物語が深まっていけばいいのに…
再読して思ったのは、ファンタズマとの対戦部分は結構覚えていたが、日常描写がこれだけあったのは憶えていなかった。しかし、日常描写でキャラクターの情報が厚いだけに、他の作品と比べると、キャラ描写や群像劇としての描写が深くなっている。MF文庫では、ちょっと尺不足だよなあ。編集部の縛りが強いのだろうけど。

ラノ萌杯投票

2008年下半期ライトノベル萌杯におもしろそうなので投票してみる。しかい、エロゲと違って作品ごとに萌えるキャラがいるというわけではないな。

新規部門

川上稔GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン I <下>」

本多・正純さんに全部(クイズダービー風に)。セージュンかっこかわいいよセージュン。
最初の段階では読者に近い情報しか持っていないとか、進路に迷うところとか、男装の麗人とか、襲名のために男性化しようとしたが突然目標を失ったトラウマとか、いろいろ読者の目を引き付ける仕掛けがある。しかし、それだけでなくなんかかわいいんだよな。なんというか、こう真っ直ぐで。
しかも、黒髪ロングで貧乳。もう最強。


ついでに下巻の382ページ近辺、教皇との問答の最中に、トーリにズボンを下ろされて、男か女か確認されてしまうシーンがいい。


【08下期ラ萌投票/新規/9784048672702/本多・正純】

既存部門

既存部門は3作品から。しかし、なんか自分の好みのキャラが分かり易すすぎて笑える。

付喪堂骨董店〈4〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

付喪堂骨董店〈4〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

付喪堂骨董店からは、刻也&咲のカップル。普段は男性キャラ含みで萌え、ということはないのだが。この二人の微妙な距離感はすごく良い。どちらもほとんど完全に両思いなのに、それを認めず、初々しい態度をとり続けている。3巻の第3章「香炉」のラスト、4巻のラストの「秘密」が白眉。


【08下期ラ萌投票/既存/9784048671361/来栖刻也、舞野咲】



非常に分かりやすく萌える。
なんというか、この微妙な好意の表現が良い。無口で引っ込み思案で一途で。こういう、犬系なキャラに弱い。三雲作品の女性キャラには、キャラクターとしての生命力はともかくとして、男性読者から見て魅力的なキャラが多い。


【08下期ラ萌投票/既存/9784048672672/嵩月奏】



最後は、鋼殻のレギオスからフェリ先輩。しかし、こう並べてみると既存部門は全部無口系キャラなのが笑える。特に、フェリと咲は結構かぶってるな。
いやもう、こういう無表情でかつ不器用な娘っていいですよね。リアルでは、とことん苦労しそうだけど…


【08下期ラ萌投票/既存/9784829133590/フェリ・ロス】

石油もアルミも焦点じゃない。「グロス・ドイッチュラント2」に見る,阿部隆史的第二次世界大戦

www.4gamer.net
 第二次世界大戦では戦車のほうが戦闘機よりコストが高かったという話やドイツにとっての石油の話が興味深い。確かに、『石油で読み解く「完敗の太平洋戦争」』を読むと、艦船燃料の重油が特にドカ食いしていたことは確かで、大型水上艦船がほとんど活動していないドイツの石油需要が、ルーマニアの油田だけで賄えたというのはありえるのかも。このあたり、参考文献はなにがあるのだろう。やっぱり、英語で戦略爆撃調査の報告書を読まなくてはならないのか。セメントの話も興味深い。
 最後の植民地の話。ヨーロッパ全体、16世紀以降という枠組みなら、確実にヨーロッパは利益を得ている。「非公式帝国」なら支配コストが低いからなんとかなるが、実際に軍事的征服を行なった20世紀の植民地帝国はかなり非効率だっただろうとは思うが。

4Gamer
 すごく大枠の話になりますが,阿部さんが作りたいゲームというのは,やはり戦争と経済が切っても切り離せない関係の作品ということになるのでしょうか。


阿部氏:
 うーん,戦争と経済。確かにそうだといわれているけど,果たして本当なのか,という視点が常にあります。輸出市場って,当時の列強にとって本当に必須だったか,とか。
 もう一ついえるのが,工業国であること,農業国であること,それぞれの内実や宿命についての関心かな。戦後ドイツの処分案として浮上したモーゲンソー・プランが「再工業国化の阻止」「ルール炭田の完全な閉鎖」などと言っているのを見るにつけ,考えざるをえない。


4Gamer
 日本よりも,相当過酷だったはずですね。


阿部氏:
 戦後ドイツでは収容所内で100万人前後が死亡しています。冷戦がなかったら,もっと長期にわたって大勢が亡くなっていたろうと。スターリンへの恐怖がなければ,ドイツ人はもっと大勢死んでいた。これは,何なんだろうと。

ひー。

ついに、かにクレーンに出会えた!

http://www.designtobira.com/around_corner/post_1444.html
これだけでもなかなか面白い形をしているが、ググってみるとすごい。
かにクレーン・台車(前田製作所)
 MC-104CW
SUGEEEEEEEEE!!
なに、このSFメカみたいなの。かっこいい。流石に、脚で歩いたりはしないようだがw

1978年の道交法改正がもたらした、自転車と歩行者の危険な混同

pc.nikkeibp.co.jp
全くもってその通り、としか言いようがない。自転車を路上に上げて放置してきた、道路行政の怠慢。自転車の側も、問題なのだが。歩道では、お客さんであるということを自覚しないと。かくいう私自身、高校生の頃は全然分かっていなかった。
しかし、2車線道路では相当気を使うし、4車線以上の幹線道路では事実上危なすぎて車道走るのは無理。このあたりは、ホント行政的に何とかしてもらわないと。

愛称「くまもと森都心」

http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000000903040001
熊本駅東A地区の街区愛称が決定 「くまもと森都心」

これは、森の都熊本のイメージや将来にわたって街と自然との調和を大切にしていきたいというメッセージが込められています。

今や、全然「森の都」とは言えない状況なのだが。都市内緑化を推進する気もないのに、こんな空疎なスローガンだけで事足れりとする精神が分からない。
ぶっちゃけ、森ビルがやたらめった高い再開発ビルを建てるから、それにちなんで「もりとしん」なんじゃないのか。「くまもとしんとしん」て、なんかダサすぎて恥ずかしいんだが…