たくま朋正『追放された没落令嬢は拳ひとつで異世界を生き延びる 2』

 敵国に襲撃されて、落ち延びて、一人放置された令嬢が、冒険者となって生き延びていくお話。か細い令嬢が、素手でぶん殴り合いする絵面がなんかすごいw
 つーか、お師匠様、実際にアルフェ以上に強いのね。いや、アルフェも、いつの間にかすごい手数で殴り合うようになっているけど。


 前半は、前巻からの続き。沼地で食材採集の途中で、レイス討伐に来ていた聖騎士と遭遇。賞金目当てで、同行することに。廃村で、日記や指輪を見つけて、レイスとなった女性を探すことに。説得が効かず、戦闘に。バトル漫画みたいな、手がたくさんであちゃちゃみたいな絵面がなんというか。つーか、レイスと殴り合いなのかい。最後はクロスカウンターってw


 後半は、薬草取りに森に入って帰ってこない少女を救出するお話。逃げ惑ううちに、ジャイアントビートルの巣に迷い込んでいた少女を追って、巣窟に突入するアルフェと聖騎士達。分かれ道でそれぞれ単独行動になるなか、強敵に苦戦するアルフェ。
 なんというか、身を削るような戦いをしているなあ。ヒュージスライムに、ジャイアントビートルのボスに、最後は狼型の巨大魔獣。ボスジャイアントビートルに魔力を使い切っていたアルフェは、自爆覚悟の攻撃を決意するが、そこに師匠が介入。魔獣をギッタンバッタンにする。


 蹴り技を披露して、ジャイアントビートル雑魚を討伐した後の、「どうでしょう?実戦では初めて使う技でしたが…」の表情がいいなあ。