たくま朋正『追放された没落令嬢は拳ひとつで異世界を生き延びる! 1』

 店頭で見かけて、どういう話だろうと買ってみた本。つーか、どっかで宣伝で見かけてるかも。


 アルフェさん、実は幽閉されていた?


 隣国の侵攻で実家の大公家が一夜にして壊滅。近衛のクラウスに連れられて脱出に成功するも、元々姉の従者だった彼は、姉を探すと知らない町にアルフェを置いて出て行った。食糧確保のために出かけるアルフェ。生活費を稼ぐために冒険者になろうとするが、薬草採取の依頼でゴブリンに追い払われてしまう。さらには、家に置いていたお金を泥棒に持って行かれる始末。
 戦闘力が必要と痛感した彼女は、どうすれば良いか模索するが月謝や武器の代金を捻出できない。その中で素手戦闘、かつ無料体験と書かれた道場に引きつけられる。そこはコンラッドという男が運営する武神流という流派の道場で、魔力を敵に当たった瞬間に解放することで爆発的な威力を生み出す戦闘法。
 コンラッドが20年かけて編み出したそれを、アルフェは初日である程度できてしまった。


 そこから訓練を重ねて、はじめてゴブリンを倒して、薬草採取の依頼を達成。つーか、アルフェさん、落城の時に襲ってきた不心得な騎士で、初の殺生を経験しているのね。
 そこから一月。薬草採取の依頼を重ねるけど、乱獲で先細りに。生傷は増えるし、武器は高いし。収入を増やすため南の沼地に滑りキノコを獲りに行く依頼を受ける。しかし、そこはアンデッドが跋扈する場所で。
 スケルトンやシャドウと戦いながら、素材を採取していると、聖騎士がレイスの討伐で苦戦しているところに遭遇する。賞金が出ると聞いて、討伐に協力すると言い出すアルフェ。
 レイスの根城らしき廃屋を探索する一行。そこで、謎の指輪や日記を見つけて。
 続きが気になる。