蝸牛くも『ゴブリンスレイヤー 13』

 今回は、冒険者ギルドの受付嬢に頼まれて、冬至祭に冒険者志望の若者のための体験版ダンジョンを監修するエピソード。しかし、ゴブリン殺戮マシーンみたいだったゴブスレも、自分の過去と未来に思いをめぐらし、不安を感じたり、緊張して眠れないなんて人間的な姿を見せるのね。


 ゴブリン基準でなかなか悪辣な罠や仕掛けを準備するゴブリンスレイヤーに、受付嬢のダメ出しが炸裂したりしながらも、順調に準備は進み、開幕。様々な罠に、ゴブリンホムンクルスや龍牙兵などのモンスター役、謎かけなど盛りだくさんで、冒険者未満を迎える。ベテラン冒険者は、警備と救護で大忙し。
 その途中、消えてしまうはずのゴブリンの死体が発見され、隠し扉が見つかる。
 ゴブリンスレイヤーは、イベントの継続と自身単独による行方不明者の捜索を決断し、隠し扉の向こうに入る。山ほどのゴブリンを、引き回して倒し、亀裂の向こうから攻撃してくる弓兵を投石で撃滅。ボスの魔法の杖を持ってるのは、メテオストライクで混乱した隙に鉄筆を投げて殲滅。まあ、いつものゴブスレ。


 一方、迷い込んだ冒険者志望の娘は、寒村のつまはじきの娘。@ちゃんでいいのかな。大きすぎる剣を持ち歩いている、コミュ障の子。迷宮競技に挑戦するも、本物のゴブリンに遭遇、隠し扉の向こうの未知のルートに迷い込んでしまう。何というか、幸運値にステータスを極振りした感じだなあ。明らかに格上の相手を幸運とゴブリンスレイヤーが落とした装備で切り抜ける。危なっかしいけど、この娘、なんか関わってくるのかな。


 一方で神官ちゃんは、地母神の神官になった王妹の案内を任されることに。そこから、勇者チームと邂逅。王妹を勇者チームに引き継ぐことに。で、勇者チームは初心者のふりをして、迷宮競技に参加するはずが、果てしなく「分身」の魔法を使い続ける禁忌に触れた魔法使い「大歳星君」の肉体と遭遇。それを滅ぼす冒険に。やっぱり、裏でヤバい事件が起きてるw