蝸牛くも『ゴブリンスレイヤー 10』

 ここからは、積んであった分。なんか、読めないときは全然読めないんだよなあ。先輩尼僧にゴブリンの子供であると噂が出たあたりで、ちょっと力尽きた。そこをこえると、噂の話はあっさり風味なんだよな。


 前半はシティアドベンチャーからの、いつものゴブリン退治。
 大地母神の神殿の尼僧がゴブリンの子であるという噂は、そこで作られる御神酒のワインを汚すための陰謀であった。ギルドの食堂に水の街のワイン商から売り込みがあったり、牧場の買い取りの動きなど、異常に動きが速いことに不審を抱いたゴブリンスレイヤーは、情報を集め、ローグギルドを通じた裏工作に着手する。
 それが勇者や剣の乙女に伝わり、あちこちで活動が始まる。


 一方、ゴブリンスレイヤーは、最初の発端となり、悪事が露見して捕まったワイン商の息子から依頼を受けて、水の街近くのシャトーをゴブリンから守ることを請け負う。煙幕と女神官の障壁で分断して倒して行くも、前からはゴブリン戦車、後ろの川からは艦隊が押し寄せてきて絶体絶命のピンチ。結局、目潰しで暴走させて、川に突進させて、艦隊と相討ちで一網打尽。


 最終的に、陰謀の大本は勇者の一撃で、大地母神の神殿も冒険者ギルドの冒険者たちが、至高神殿からの依頼で護衛にあたって事も無し。


 とりあえず、噂を聞いてぶんむくれる女神官ちゃんがかわいい。