ナカノムラアヤスケ『転生ババァは見過ごせない! 1:元悪徳女帝の二周目ライフ』

 「悪徳女帝」と呼ばれ恐れられ、最後は勇者との闘いで果てた暴君。という体で、腐敗しきった帝国の崩壊による世界的混乱を阻止するために、腐敗した貴族を粛清し、いろいろと畳んで、次の国に引き継いだラウラリス。その功績に鑑みて、300年後の世界に少女時代の体で甦らされる。帝国のしがらみと関係なく生きてくれという言葉と共に。
 1巻目は、よみがえりチュートリアル編といった感じか。
 300年後に、なんの伝手も持たずに生きることになったラウラリス。ハンターギルドに所属すると、上位になった時にしがらみができてしまう。とりあえず、悪人を見ると成敗したくなる彼女は、趣味と実益を兼ねて、冒険者ギルドに掲示される犯罪者たちを捕まえて賞金を稼ぐフリーの賞金稼ぎとなる。帝国時代から犯罪者潰しに邁進してきた彼女は、犯罪者の潜伏場所を特定するのが得意。ついでに、武器防具を揃えたり。くそでか剣とか。
 そうこうしているうちに、町の警備隊とのいざこざから、警備隊の鍛え直しを依頼されることに。ラウラリス・ブートキャンプの始まり。恐怖の女帝にビシバシやられたら、そりゃ、その辺の木っ端犯罪者くらいは怖くなくなるわな。とりあえず、責任感とプライドだけはちゃんとある連中。一月のしごきで見違えるようになる一同。
 で、ラストに危険種討伐で、ラウラリスの卓越した戦闘力を見せてお終い。グレイウルフ討伐のはずが、ボスのソードヴォルフが隠れていた。銀級でも無傷で倒すのは至難の相手を無傷で倒すラウラリス。
 で、町を出て、次の町へ。


 じいちゃんばあちゃんのアイドルになってるラウラリスさんがいいなあw
 強さの秘密は、「全身連帯駆動」によって見た目によらない膂力を得ている、と。


 番外編は、最初に取り逃がして苦労するギルド受付嬢とか、一番の友達になったユミルさんのお話とか。