笹木さくま『暗黒騎士様といっしょ!3:嘘つきは恋泥棒の始まり』

 最終巻。なんでか読まないまま積んであった本を、小説読めるモードに乗じて撃破。いい感じに「俺たちの戦いはこれからだ」エンドにまとまったけど、もったいない。


 第三層にたどり着いた一同。しかし、そこは水中に出入り可能な通路があるという階層で、一同は水中から襲撃して逃げ込むモンスターに苦戦することになる。それを克服して、守護者を倒そうとするところで迷宮全体に地震が発生。異常事態を警戒した一同は撤退を選択する。


 迷宮の異変が目に見えてきたところで、ルーファの父皇帝による妨害作戦が進行する。
 最初は、パーティの要(ツッコミ役)たるガーネットに縁談を持ち込んで引き抜く作戦。しかし、ガーネットはアルバを恋人役に仕立て、最後はキスまでしてみせる。
 続いては、直接攻撃。ルーファとガーネットを捕らえ、アルバと直接対面。そもそも、迷宮の地下にあるものが、人間になんとかできるものか分からない。滅ぶなら、なにも知らない方がいいという諦めの父皇帝に対して、アルバはやってみなければ分からない。どうしようもないかも知れないが、直接調べないで結論を出すのは早いと主張。最終的に、決闘で決着を付けることになる。
 エナジードレインによって七階級クラスの霊力を身につけた皇帝に苦戦するアルバ。そこで、モンスターが迷宮から地上にあふれ出してくる事件が発生。多くの冒険者によって討伐されるが、迷宮の危険性は隠せなくなる。


 最後は、決闘再開で、妖精の血を引くことを衆人にさらした上でのアルバの捨て身の必殺技で勝利。
 最終的に、帝国の総力を結集して対抗することになる。
 悪役かと思った皇帝陛下、なかなかの親バカキャラだった。つーか、娘に嫌われすぎじゃねw