はりかも『うらら迷路帖 7』

うらら迷路帖 (7) (まんがタイムKRコミックス)

うらら迷路帖 (7) (まんがタイムKRコミックス)

 いよいよ、完結編。
 千夜の夢に潜り、迷路町の神様とちょくちょく出てきた「お化け」が神様を占って呪われたうららの成れの果てであることを知った一同。そして、夢占いで夢に潜ったため「神様を占った」ことになって、呪われる千夜以外の4人。
 そこに、先生連登場。このままでは、紺たちは呪われて、迷路町を彷徨うお化けになってしまう危機に、持てる力を振り絞って挑む。千夜の母親の友人にして、紺の母親である時江さんが大活躍。
 最終的には、地下迷路「大蛇の胃袋」に挑んで、直接、迷路町の神様と対決することに。占力を振り絞って、地下迷宮に挑む少女たち。そして、迷路町の真相で明らかになる真実。


 クロウが、千夜の父親の九郎だったのか。そして、矢見と九郎が結局、命を失う結末は寂しい。悲恋は、そういう結末なのか。
 そして、千夜は力強く、自らの運命をつかみ取る。


 最終回は、紺の一番占昇格のお祝い。千夜が先に一番占として、迷路町の神様の花嫁になった後、紺も追いついてくる。しかし、二人が一番占になると、神様そっちのけで、同性婚っぽい感じがしてくるw
 カバー裏の、紺を評しての「ちょっとやきもち焼きでめんどくさくて、友達が大好きで」というのが、こう、良いなあ。それが、かわいい。
 棗屋主人になったノノが椿先生と半同棲状態になってたり、ニナ先生と佐久隊長が一緒に住んでたり、小梅が魔女のマリと一緒に旅していたり、全体に百合百合だなあ。実に良いです。あと、5巻でうらら見習いを苦しめた、理事長の孫娘りらちゃんが、ノノの弟子になっているのも、良いなあ。


 迷路町の神様を占って、呪われたうらら、かなり多かったのだな。で、彼女たちは、誰にも気づかれず、迷路町を彷徨うことになる。3巻では、千夜を「裏切り者の娘」と言っていたから、途中で設定が変わったのかな。あれだと、神様そのものか、それと一体の存在になると思うけど。