瀬尾つかさ『スカイ・ワールド 1-11』

スカイ・ワールド2 (富士見ファンタジア文庫)

スカイ・ワールド2 (富士見ファンタジア文庫)

スカイ・ワールド5 (富士見ファンタジア文庫)

スカイ・ワールド5 (富士見ファンタジア文庫)

スカイ・ワールド6 (富士見ファンタジア文庫)

スカイ・ワールド6 (富士見ファンタジア文庫)

スカイ・ワールド (11) (富士見ファンタジア文庫)

スカイ・ワールド (11) (富士見ファンタジア文庫)

 1月の初旬から、ゆるゆると読んでいた。ラストのほう、一気読みで読了。作品の雰囲気が好きだわ。やはり、終わりなき冒険の世界というのはいいなあ。あそこまでクエストバカの主人公が、おとなしく現実世界に戻ったら、やっぱり興ざめだよなあ。


 しかし、やっぱり人格を分割してコピーしまくりのサクヤがすごいなあ。最終的に、三分割で、一人死亡か。それでも、平気な顔して告白しまくるジュンがすごい。
 つーか、ガーディアンリポップということは、コノハ=サクヤ融合体と会うの、後々大変そう。いや、ラスボス討伐しまくって、武装強化というパターンか…


 とりあえず、「三度目の死」に瀕したかすみを助けるため、野良の冒険者を組織し、大手ギルドの部隊に挑む2巻、なかなか攻略が進まない第四階層のゲームの構図をがらりと変化させた5から6巻、ラスト11巻の「神秘の座」との決戦あたりが好きだなあ。「帰還」というギルドで冒険者たちに希望を与え、クエストシステムを操って多くの冒険者の活動データから、密かにスカイ・ワールドを戦乱の渦に陥れようとしてた「神秘の座」の活動を暴く、そして、最後は神秘の座の首領カリムとの決戦。


 異質な知性とのコンタクトというのは、瀬尾つかさのお得意のテーマだな。人工知能と精神生命体が衝突。その衝撃で、多くの世界が出現。このあとは、それらの世界の戦い、か。
 異世界と戦い抜くために、ゲームを楽しみながら上を目指すジュンと、戦乱を利用しその中で否応なく強いものを生み出そうとするカリム。方法論が相容れない二人は、戦うしかなかった。