地滑り多発、被害拡大 長雨で地盤弱体化と専門家指摘

直下型地震の被害は地域性が強いですね。2000年の鳥取県西部地震のときは地盤災害はほとんどなかったと記憶している。

被災地全域を本社ヘリで見た松田時彦・東京大名誉教授(地震地質学)は「人工物だけでなく、地滑り被害が極めて大きい」と話した。地滑りが集中した山古志村周辺では、崩壊を免れた土地でも、無数の地割れがあった。「低い方に引きちぎられるように段差ができている。断層による地割れではなく、地滑りの起こり始めに見られるものと考えられる」

 松田さんによると、一帯は、急斜面が崩れてできた「地滑り地形」に手を加え、ため池や田畑、学校用地などとしているため、もともと崩れやすいという。大雨続きで地盤が緩み、震源域に近かった悪条件も重なり、斜面崩壊が多発したとみられる。「大きな余震や雨などがあると、地割れが本格的な地滑りにつながる恐れがある。極めて危険な状況。新たな崩壊を防ぐ対策が早急に必要だ」と訴える。

比較的平坦な地形は「地滑り地形」しかなかったんだろうな。地域全体の地盤が弱いというのは如何ともしがたい。2次被害対策にかなり時間がかかりそうだ。
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