鳴子ハナハル『少女マテリアル』

少女マテリアル (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

今回のエロマンガ補強の3冊目。
いや、おもしろかった。それしか言いようがない。特に「4ブンノ2」「U.F.O.」「明日の私にヨロシク」「岬まで」が好き。特に「明日の私にヨロシク」は、「毎日記憶がリセットされる障害」というアイデア、ヒロインのかわいさ、ラストの清涼感が素晴らしい。ちょっと残念なのが「蔵」。前後編程度の尺にネタを詰め込みすぎたような感じが。好みのテーマだけに…


「少女マテリアル」大絶賛の嵐に対する違和感について思ったこと。
まず、この本にそこまでエロを求めている人間がいたのかということ。
次いで、確かに「実用性」には欠ける部分がある。抜くのに使うのならば、初めからフィニッシュまである程度スペースを取ってじっくり書く必要がある。しかし、ストーリーの兼ね合いで、エロシーンが細切れになって、その部分が弱くなっている作品があるのは確か。「明日の私にヨロシク」とか「蔵」とか。ただ、エロシーンの量はかなりあって、エロさも盛り込もうと努力しているように見える。また、「4ブンノ2」や「U.F.O.」などは十分に実用的だし、ストーリーもよくできていると思う。