「町屋…宿やカフェに!!:熊本市新町・古町:崇城大生が活用策提案」『熊日新聞』10/3/15

 熊本市の崇城大建築学科の学生たちが13日、新町・古町地区に残る「町屋」の活用策を所有者や地域住民に提案した。「外国人らバックパッカー向けの宿にする」などユニークな案が出た。


 地元住民有志らでつくる「新町・古町町屋研究会」の宮本茂史代表(34)によると、町屋は明治から昭和初期に建てられ、基本的に住まいと仕事スペースが一体になった木造の商家。間口が狭く奥行きがある構造が特徴という。
 今回の取り組みは、建築物を生かしたまちづくりの授業の一環。3年生18人が4班に分かれ、同研究会の協力を得て昨年10月から、それぞれ各町屋の間取りの測量などに取り掛かった。活用について所有者の考えも聞き、要望に沿った案と、学生の視点を生かした案の二つずつを用意した。
 発表の場となった元海産物問屋の町屋には、所有者や地域住民ら約30人が集まった。学生たちは、製作した模型を見せながら「カフェや客をもてなす場にする」「企業家たちが合同で使う事務所や店舗として使う」などのアイデアを披露した。
 参加者たちからは「採算を取れるか」「構造的に大丈夫か」との投げ掛けのほか、「参考になる」との好反応もあった。
 「町屋に触れて、日本建築がさらに好きになった。保存活動にも参加していきたい」と発表した藤井成生さん(20)。同研究会の宮本代表は「想像以上の発表内容で刺激になった。今後も学生との交流を続けていきたい」と話していた。
(岩崎健示)

メモ。時代に合わせた活用法を考えるのは必要なことだろうな。
「新町・古町町屋研究会」か。基本的に、下通りより西にはあまり行かないから、このあたりの活動はよくわからないな。興味はあるのだが。