柳原良平『船キチの航跡』

柳原良平 船キチの航跡

柳原良平 船キチの航跡

 90年代から2000年代の初頭にかけて、『クルーズ』誌に掲載されたクルーズ客船の乗船記事などエッセイを中心に集めた本。クルーズ客船の船内でお酒を飲みまくる話。船で酒を飲むのはうまいだろうな。酒が飲みたくなるな。なんか買ってくるか。
 しかし、本書で紹介されるクルーズ客船での過ごし方を見ていると、ある程度大衆化したとはいえ、やはり金持ちの道楽なのだな。挙句に、リピーターが派閥作るような状況もあるとか。
 かつて、瀬戸内海クルーズに「サウンド・オブ・セト」という船があったという話が興味深い。瀬戸内海クルーズは魅力的だと思うのだが、採算が取れなかったようだ。なかなか難しいのだな。