火の見櫓

 小山の佐岐神社境内に火の見櫓があるのを見つけていたのだが、その時はカメラを忘れていたので改めて。あと、春に遠景で写真を撮っただけの戸島の火の見櫓も接近して撮影する。比較的接近して三つも火の見櫓が現存しているのが興味深い。

佐岐神社の火の見櫓

 何度か通ったことのある道なのだが、夏まで気がつかなかった。まあ、境内の木の方がでかくなっているので、外からはなかなか見えないし。これでは火の見櫓の役に立たないと思うのだが。まあ、見張りよりも、いまは防災無線のスピーカーとしての役割が主なんだろうな。
 この神社、中世にこの地域の地頭職を持っていた早岐氏の名前を冠するだけに、それなりに由緒があるのではないかと思うのだが、それを感じさせないほど小さく古びている。石造物も近代に入ってからのものしかない。境内の解説によると、氏子の範囲も小さいようだし。




 木に隠れるように建っている。




 一番上の物見台は比較的簡素な造り。防災無線のものと思しきスピーカーと半鐘が見える。しかし、いい天気だ。



 近くで見ると塗装がだいぶ痛んでいる。ちょっとこれに登るのは怖い。強度は大丈夫だろうか。

戸島、日下部公民館の火の見櫓

 戸島山の南、日下部公民館の敷地内に存在する火の見櫓。こちらはかなり立派な感じ。
 日下部とはどの範囲を指すのだろうか。戸島は戸島山を中心に、南を日向、北を北向と称するのだそうだが。







 少々凝った造り。物見台やそれに登る梯子の囲みなど気合いが入っている。半鐘も残っている。塗装も割合しっかりしている。部分的には腐蝕で穴が開いていたりするが。


 付け足し。同じく日下部公民館の敷地内の二宮金次郎像。ちょっと素朴な感じ。戦後の昭和35年に寄贈されたもののようだが、設置年代も興味深い。