今年印象に残った本(ラノベ部門)

 とりあえず、リプレイも含む。今年は再読抜きで55冊と結構読んでいるけど、ニャル子を始め、シリーズが4割を占めているんだよな。

  • 10位 水月紗鳥『森羅万象を総べる者:“万物創造”』

森羅万象を統べる者 ?万物創造? (MF文庫J)

森羅万象を統べる者 ?万物創造? (MF文庫J)

 脅威のいちゃいちゃ小説、異能バトル付き。異能バトルが脇道で、いちゃいちゃが本筋と言う転倒っぷりがおもしろい。

星のパイロット (朝日ノベルズ)

星のパイロット (朝日ノベルズ)

 新書サイズでの再刊。スペースシャトルが引退して、往還機そのものが廃れつつある現状では、初刊時に売りだった「リアル」さってのは、だいぶ落ちるところがあるけど。そのあたりは、解説参照。
 新人パイロットが場末の宇宙企業に飛び込んで初の軌道への打ち上げに挑戦するって筋は、いまだに楽しめる。ただ、加筆した部分が、いまいちもとの話になじんでいないような気がする。

 『るるいえあんてぃーく』から、『はいすくーる』『ばけーしょん』『ばーすでい』を通じての評価。クトゥルフ神話ネタで学園物とか、なかなか楽しい。読み物としても安定した出来だと思う。欠点は、文庫新書じゃないため、お値段がちょっと高いこと。
 リプレイ代表で。ニャル子アニメ化で、ちょっとお高めの作品に手を出してみた。アニメ内でも、何度もネタにされているし。

冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)

冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)

 とりあえずヒロイン陣が魅力的。「冴えない」メインヒロインに、ツンデレ幼馴染に、毒舌な先輩と配置はばっちりだな。とりあえず、エリリさんがかわいい。リアルに近くにいると嫌だけど。

ストライク・ザ・ブラッド (3) 天使炎上 (電撃文庫)

ストライク・ザ・ブラッド (3) 天使炎上 (電撃文庫)

 三雲作品って、非常に物語世界に入りやすいんだよな。瀬尾作品と三雲作品は大概、その月に内には読めるという。雪菜たんかわいいよで、個人的には全部済んでしまいそうな…

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

 野尻抱介の久方ぶりの新刊。氏が耽溺しているニコニコ動画をモチーフとする動画サイトが世界を変えていくさま、さらに異なる知性との接触。道具立てはともかく、基本は野尻節とも言えるが。

這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 2 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 2 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 3 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 3 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 4 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 4 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 5 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 5 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 6 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 6 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 7 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 7 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 8 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 8 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 9 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 9 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 10 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 10 (GA文庫)

 アニメともども、たっぷりと楽しませてもらいました。基本的にはさらさらと楽しむのが一番だと思う。

 続きがやっと出たというだけで、もう感涙にむせぶ。まあ、この巻で終わりのはずが、つづくになっているわけだが。一気に、オールドタイマー接近中だが、どう片を付けるのか。

  • 2位五代ゆう『幻國戦記CROW:千の矢を射る娘』

 五代ゆう新シリーズktkr
 怪しげなオカルト文明が大好き。で、忍者に鬼っ娘と。必殺技を叫びまくる超人バトルが素晴らしい。

スカイ・ワールド (富士見ファンタジア文庫)

スカイ・ワールド (富士見ファンタジア文庫)

スカイ・ワールド2 (富士見ファンタジア文庫)

スカイ・ワールド2 (富士見ファンタジア文庫)

スカイ・ワールド3 (富士見ファンタジア文庫)

スカイ・ワールド3 (富士見ファンタジア文庫)

 いや、このシリーズ大好きすぎて。がっつりと最後まで語り尽くせるように、売れて欲しい。「スカイ・ワールド」というMMORPGのプレイヤーが、背景世界に「転送」されてしまう。その中で、クエストマニアの主人公ジュンが世界の謎に挑んでいく。
 MMORPGのシステムとその裏をかいた戦いやシステムの解析、「スカイ・ワールド」という世界とMMORPGのシステムの関係といった、背景世界のギミック部分が非常におもしろい。