逢空万太『ヴァルキリーワークス』

 「旧世界」の神々の「神威」がばらまかれ、それを回収するためにヴァルキリーたちが奮闘中。主人公大神理樹は人間界の被害を防ぐために張られた結界「絶対騎行圏」に入りこんでしまい、そこでヴァルキリーのフェルススに出会ってといった展開。
 ノリはニャル子さんシリーズとあまり変わらない感じだな。主人公が欲望に忠実で、フェル子に一目ぼれしまくっているところや積極的にかかわろうとするあたり、ヒロイン体質の真尋と好対照って感じだが。あと、からかうと楽しい娘って良いねえ。
 物語そのものに関しては、なんで「神威」がばらまかれたのかとか、理樹がグラムを使えたり「絶対騎行圏」に入れるのかとか、ヴァルキリーワークスとは何かとか、フェルススがそのあたりの情報を持っていないのはなぜかとか、馬子は何者かとか、いろいろと伏線を張りまくっている段階かな。