上田英夫歌碑

 上の慰霊碑の左手にある歌碑。植込みの中にあるから、今までここに石碑があると気付いていなかった。熊大教授だった人の歌碑で、1971年に喜寿を記念して設置されたもののようだ。
 ここまで手加減なしに崩し字だと、さっぱり読めない。




石碑表面

おほ
  けなし
 あその煙と
   しら川の
ながれととも
      に
 住み古りに
     つつ
        英



石碑裏面

 熊本大学名誉教授文学博
士上田英夫は明治二十七年
兵庫県に出生 東大卒業後
五高熊大熊商大教授を歴任
し かつ水甕の歌人として
この地に在住五十年 文学
の開発につくし 著作に万
葉集訓点の研究 歌集早春
等がある ここに知友の人
ら博士の喜寿を祝して碑を
建てその近詠を刻し 永く
清風を傳える
 昭和四十六年四月
歌碑建設委員会代表加藤将之
おほけなし阿蘇の煙と白川
の流れを共に住み古りにつつ