「剣道範士笹原登先生顕彰之碑」

 御船町恐竜博物館の前を通るシンボルロードを、御船川方面に行く途中、病院の駐車場に建つ石碑。医者であると同時に、剣道の師範として活動した人らしい。喜寿に際し門下生が建てたもの。
 前から知っていたのだが、なにやら入りやすくなっていたので、撮影。以前、写真を撮ったときは、裏面の碑文が全然読めなかった。今回は植栽が整理されていたので、サクッと撮影して、目的地に移動。
 そういえば、最近はバスの降りる場所が違っていたので、通らなかったなあ。






 石碑正面

剣道 笹山 登先生顕彰之碑
範士
          寉跡書



 石碑裏面

   碑文
 笹山登先生は 明治四十一年八月五日
御船町滝園に誕生さる 夙に医業を志し
旧制鎮西中学校を経て 熊本医科大学
学び 傍ら剣の道を修められ学成りて
招集され 陸軍々医となり成績抜群の
廉により昭和十三年特別研究生を命ぜ
られ続いて昭和十五年陸軍々医学校教官
となり剣道師範を兼務さる
 時過ぎて先生は戦後御船に帰郷さるるや
この地に家業の医院を開かれ時代に剣道の
衰微するを嘆き先づ町に武道館を建て
県下に先駆け 郷土の子弟の指導に当らる
昭和四十一年県警察学校剣道師範に招かれ
同校道場にて「朝鍛会」を興し広く県下剣道
愛好の士を集め その後継者育成に一意
専心率先努力され 続いて 昭和四十八年
には 熊本武道館が落成するに当り朝鍛会を
同館に移さる こゝに到りて 剣道は益々
隆盛となり はたまた 五輪書の蘊奥を
極めんとされる先生の教へを請ふ者 後を絶たず
 此に笹原登先生の御人傑を慕ひ
御偉業を顕彰し 先生の喜寿に際し
挙りてこの碑を建立するものなり
    昭和六十年四月吉日
         門下生一同

建立者
 熊本朝鍛会
 熊本故郷会
 上益城剣道連盟
  甲佐剣友会
  益城剣友会
  清和剣友会
 御船町


発起人
 熊本朝鍛会副会長
    岡山 清
 上益城剣道連盟会長
    津崎季博


 碑文 藤野健男書