雨木シュウスケ『マテリアルナイト2：少女は聖霊と歌う』

少女は聖霊と歌う―マテリアルナイト〈2〉 (富士見ファンタジア文庫)

　なつラノ、その16。
　一巻が荒野での話なら、こちらは学園ものに。大統領の孫娘で、学園の憧れの的であるレアナに、突然「妹」ができた。ということで、妹として学園に通うことになったシィナは強い逆風を受けることになる。そうこうしているうちに、学園内で「聖霊」に遭遇。世話をするようになる。シィナに一番きつく当たっていた、アリシアが、聖霊を介して友達になる。
　一方で、怪盗バロン・ザ・スカーレットやアルリオス教のエクソシストを巻き込んだ、「卵」の争奪戦も始まって、レアナや友人のナギリたちは、なし崩しに巻き込まれることに。最終的には、いくつもの勢力がすったもんだするなかで、暴走した聖霊を「助ける」ことに。
　しかし、イェンさんの鈍さはすばらしいですな。