本日のメモ

[国際]日本人戦闘員の系譜〜戦後社会に寄る辺なき人たち - 中東・イスラーム学の風姿花伝

 拳法などを基にしたオリエンタリズムが濃厚な日本人イメージが流布していること。日本社会に居場所がない人が、流れて、こういう場所でイメージに沿った言動を演じることで、生計を立てていたという。
 あとは、流れていった過激派で、真に受け入れられた人はいないと。日本赤軍なども無関心からお荷物へ。さらに、近年はPMCの影響で日本人の入る隙間はほとんどないと。

[国際]【地図と解説】「イスラーム国」への参加者の出身国〜ご一緒した常岡さんのこと - 中東・イスラーム学の風姿花伝

 チェチェンの戦士に食い込んで、長く取材しているって、大きい財産だな。カフカスに居られなくなって、流浪。今は中東に流れていると。天然炎上系か…
 後はISISの戦闘員は大半が近隣の中東諸国から来ていて、ヨーロッパ出身者は比較的少ないと。ただ、欧米でテロを起こす可能性が高いため、メディアで大きく取り上げられ、またISIS側も宣伝効果を期待して欧米出身者を前面に押し出しているから目立つと。
 しかし、チェチェン紛争の影響は、結構大きいんだな…

常岡さんの突撃取材から得られた知見には、例えば親日的なジハード戦士が、「申し訳ないが日本人もイスラーム教徒になってもらうよ」(ニッコリ)と言ったとか、一見ほのぼのとしており、他方で多少深く考えるときわめて重大な問題

 怖いよ。これだから、最終的には、イスラム原理主義とは仲良くなれないと思っている。

[国際]自由主義者の「イスラーム国」論・再び〜異なる規範を持った他者を理解するとはどういうことか - 中東・イスラーム学の風姿花伝

 講談社学術文庫に収録されているバーナード・クリック『現代政治学入門』に通じるような。まあ、その「折り合い」が非常に難しいものだと思うが。
 しかしまあ、イスラム教では、聖典=法だってのが他の宗教との付き合いを難しくしているよなあ。あと、他の宗教の差別を容認していることが、現代基準では全然「寛容」でないこと。教会・礼拝施設を作ることは困難、改宗の働きかけは違法とか、相互主義に基くなら、日本でも礼拝施設の建設の規制なんかは当然だってことになるよなあ。生々しい他者か。突き詰めていくと、軍事独裁政権を支援したほうが良いってことになりそうなのが、頭痛い。
 あとは、シリアの混乱が、対アサド政権の問題であること。しかし、アサド政権をぶっ潰すことは、ロシアや中国との対立を招くこと。さらに、倒した後に安定が確保できるか怪しいことが問題を難しくしているよなあ。

[国際]イスラム教は「ヤバイ宗教」なのか? : 地政学を英国で学んだ

 宗教とアイデンティティ。人間の価値意識は、その生まれ育った地の政治文化などの強い影響を受け、宗教というのはその一部分でしかないと。「聖典の解釈」には、必然的に文化的な差異が持ち込まれるもので、時代と共に変わっていくものだと。聖典には、過激主義的に解釈できるところも、穏健主義的に解釈できるところも、両方含まれていると。
 まあ、しかし、中東で威力を振るっている近代をすべて拒否するような言説もアレだし、南アジアの暴力的な男尊女卑思考もアレだよな。南アジアの男尊女卑は、イスラム、ヒンズー問わず、他所から見るとエグい。

[国際]「教徒」だからといって信心深いとは限らない / ワールド&インテリジェンス

 イスラム教徒の同調圧力。本音と建前か。
 コーランでも、お酒飲んでいる場面があるそうだし、「禁酒」という解釈がむしろ極端なんじゃなかろうか。あとは、中東の慣習だと、若い男性が性から排除されて、暴走すると。
 結局は生活優先というパターンが多いと。

[国際]トルコが「イスラム国」撃退に消極的な理由 | グローバルアイ | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

 結局、よく分からんのだが。
 イスラム国より、アサド政権の復活を警戒しているということなのかね。

疎外された若者を結集する「イスラム国」  | 週刊東洋経済(グローバル) | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

 やっぱ、サウジアラビアが癌なんじゃね…
 金も人も送り込んでいると。厄介払いに付き合わされるアメリカも、いい面の皮というか。
 最初の写真のトラックに載せられた砲、えらく砲身が長く見えるな。これ、撃てるのかね。