あざの耕平『東京レイヴンズ12:Junction of STARs』

 いよいよ、物語は佳境に。
 陰陽庁側は、着々と、大規模な儀式の準備を整えつつある。一方、春虎は夏目を完全によみがえらせるための最後のピースを捜し求める。そこに、夏目以下の土御門一門の潜伏先をつかんだ夜叉丸・蜘蛛丸の襲撃が。陰陽庁側は、春虎以下の抵抗分子を炙り出すべく、夏目が一人逃げているというニュースを流す。結果、春虎や大友らが登場して、大呪術バトルに。
 一方で、各所で雌伏を重ねていた友人たち、「春虎を殴り隊」も動き出す。天馬のジョーカーぶりが印象的だよな。あと、ハンビーを使った機甲式「羽馬」がかっこいい。勝手に動いて、しゃべる自動車って、まあロマンだよね、ナイトライダー的な。最終的には、夏目以下の友人連の集結を果たす。秋乃がこれからどういう役割を果たすのだろうか。
 陰陽庁側も、それに反感を持つ人々の側も、さまざまな人の思いが収斂していく。