書評・本関連メモ

[本]『独裁国家に行ってきた』204カ国を旅した筆者が語る - HONZ

 安定してない独裁国家とか、どうしようもないよなあ。ヴェネズエラの惨状とか、西アフリカの腐敗っぷりとか。一方で、閉鎖された国は人がスれてないか。とはいえ、大量に餓死者を出す北朝鮮の体制を正当化はできないよなあ。
 ナウルは、それでも社会が何とかなっているのがすごいな。

[本]『灯台の光はなぜ遠くまで届くのか 時代を変えたフレネルレンズの軌跡』 新たな科学が新たな技術を、新たな技術が新たな社会をもたらした - HONZ

 灯台の光源として大きなブレークスルーとなったフレネルレンズの話。
 理論的な光の研究からはじまって、実際に革新的な製品を作るときの問題、そして社会的影響が描かれているらしい。

[本]『ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた』 ヒトは史上最強のインベーダー - HONZ

 年代測定の再検討から、共有していた時間が数千年程度であったこと。ホモ・サピエンスとイヌの組み合わせが、ネアンデルタール人の食糧を先取りしてしまったことが、絶滅につながったという仮説を提唱している本だそうな。
 ネアンデルタール人は、音声コミュニケーションが苦手だったようだから、縄張り争いで交渉しようにも、難しかっただろうしな。

[本]『宇宙背景放射 「ビッグバン以前」の痕跡を探る』 実験物理学者の戦国時代 - HONZ

 実験物理学の現場を伝える本らしい。宇宙マイクロ背景放射の検出の現状。素粒子物理学加速器実験よりも格安で、得られるインパクトが大きいため、多くの研究者が群がっている状況らしい。

[本]明治のお屋敷は高台にあり/地図と愉しむ東京歴史散歩:地形篇(竹内正浩) - 見もの・読みもの日記

 東京の地理は不案内だけに、東京本を読んでも、なかなかなあ。
 山の手は文字通りお屋敷街で、富豪などの屋敷が並んでいたと。お屋敷のリストが最大の成果なのかね。

[本]『コーランには本当は何が書かれていたか?』 (カーラ・パワー 著/秋山淑子 訳) 鼎談書評 - 文藝春秋WEB

 「本当の○○」とその時々の宗教・政治運動は、あまり関係ないとも言えそうな。「伝統」のあやふやさとか。近代主義的に読むこともできる。しかし、結局、コンセンサスをどう取るかが問題のような。

[本]一年間の新刊貸出猶予にあたって、図書館から出版社にお願いがあります - 図書館学徒未満

 まあ、実際に猶予期間を設けるなら、そのコストは出版社なり、作家なりが負担すべきだよなあ。つーか、この手のエンタメ主導による著作権の変更は、そろそろ厳しく抑えるべきなんじゃなかろうか。
 ベストセラーを山ほど購入する館なんて、予算が潤沢なごく一部だと思うがね。だいたいは、一分館に一冊か二冊程度だろう。
 そろそろ、書籍の再販維持制度も廃止するべきなんじゃという気もしてくる…