仁木英之『不死鬼譚きゅうこん 千年少女』

 ヤンデレ、魔物を破る。
 新聞部に所属し、ダム湖カヤックを漕ぐのが趣味の高校生、基樹。ダム湖畔で、見慣れない畑を見つけ、踏み込んだことで「きゅうこん」を植えつけられることになる。一方、学校生活では、部活の後輩から告白され、付きあうことに。しかし、幼馴染との関係をはじめ、様々なことが歪み始める。ホラー風味のお話。
 ラストが少々、バタバタしている感があるな。話のたたみ方で、評価を下げてしまう。茉樹や美月の正体、そして、突然妖と対等に戦う楓。唐突感がある。このあたり、もう少し、ネタを振ってあったほうが良かったのではないだろうか。
 中盤までの雰囲気はいいだけに、少々残念。


 あと、エロい。どんだけやってるんだ、こいつら。
 キネティックノベルとして、ゲーム版が発売されているが、そちらは15禁になっている。どうせなら、設定を煮詰めて、マルチエンディングのエロゲーにして欲しかったな。茉樹が報われる展開も欲しいところ。
 ポニテ少女は好みだが、魔物もひるませるヤンデレぶりは…