瀬尾つかさ『双剣使いの封呪結界 2』

双剣使いの封呪結界2 (一迅社文庫)

双剣使いの封呪結界2 (一迅社文庫)

 二シリーズ連続で、2巻乙か。今回は、とりあえず、物語に一通りの決着をつけている感じか。おかげで、なかなかのジェットコースターストーリー。あと、エロい。
 前巻から10ヶ月ほど経過。異世界の「黒き御柱」の破壊と「黒い霧」からの東京の解放は順調に進んでいた。しかし、とある世界に侵攻した東京解放委員会の遠征隊は、一輝の死んだ思い人、冬峯久遠とそっくりの人間に襲撃され、壊滅。さらに、クーデタ発生。東解委とは、別個の立場で行動していた主人公一輝たちにも、攻撃の手が及ぶ。
 隠れ家を転々としながら、反撃の機会をさぐる主人公たち。久遠クローンの再登場場所を知り、攻撃に向かう。そこは、海に覆われた世界で、強力な水中モンスターが跋扈する異世界。魔導技術を導入した潜水艦を投入。いや、潜水艦戦いいなあ。モンスター相手でも。いいぞもっとやれ。
 最終的に、ラスボスの目論見を砕いて、世界の危機を回避することに成功する。拓未淳って存在は、前巻のラストで、纏う風翅を「無様な種族だ」とあざけった人物は、同じなのだろうか。