瀬尾つかさ『放課後ランダムダンジョン』

放課後ランダムダンジョン (一迅社文庫 せ 1-5)

放課後ランダムダンジョン (一迅社文庫 せ 1-5)

 後に出た別シリーズ「魔導書が暴れて困ってます」や「銀閃の戦乙女と封門の姫」と世界観を同じくする本。それに合わせて加筆されたバージョンも持っているけど、熊本地震の後文庫本は、ダンボールに詰めて、倉庫に放り込んであるので、行方不明。そろそろ、何とかしないといけないのだが。


 ある日、地球と異世界を結び転移門が出現し、魔法を使えるようになった世界。しかし、その交流は、突然のゲートブレイク現象で閉ざされた。異世界群が存在したはずの転移門の先には、ランダムに出現する迷宮が出現。そして、それを100階層まで踏破した先には、閉ざされた異世界が存在すると「神託」が下る。エーテル器官が強力な異世界人と地球人のハーフしか深部のモンスターと戦えないために、その迷宮に、まだ未成年のハーフたちが挑む。


 主人公の和馬は、ある事情から、異世界がらみのことから身を離していたが、妹そっくりの少女が100階層から発見されたことを知らされ、迷宮に挑むことになる。


 正直、最後まで読むと、最初のほうに違和感を感じるんだよなあ。和馬やケンが、真相をしりつつ、それを語らないようにしているようには見えない、というか。後付で、設定が変わったりしたのかねえ。


 この本に出てくる各世界の魔法は、別のゲームやフィクションに出てきたものを集めているそうだが、元ネタがさっぱり分からないな。つーか、ケンが使うアーネイ界の魔法。筋肉収縮と発汗作用を利用した魔法って、元ネタがあるのか。口ぶりからすると、どこかのゲームのようだが。