瀬尾つかさ『魔導書が暴れて困ってます。 1-3』

魔導書が暴れて困ってます。まぁ、どうしよう! ? (一迅社文庫)

魔導書が暴れて困ってます。まぁ、どうしよう! ? (一迅社文庫)

魔導書が暴れて困ってます。2 ま、どうにかしましょ (一迅社文庫)

魔導書が暴れて困ってます。2 ま、どうにかしましょ (一迅社文庫)

魔導書が暴れて困ってます。3 まあ、どうにかなるでしょう (一迅社文庫)

魔導書が暴れて困ってます。3 まあ、どうにかなるでしょう (一迅社文庫)

 「ゼノ大戦」つながりで、銀閃シリーズからさかのぼり。
 魔法が存在する世界。しかし、地球はマナが存在しなくなって、魔法は目立たなくなっていた。妖精門が開き異界からの来訪者との交流が進んでいたが、異界から邪神と呼ばれる存在が現れ、人類は人口を半減するほどの被害を受けていた。
 おっぱい大好きな謙児は、親の海外転勤にともなって、南の孤島六道島の学園に入学する。そこで、期せず自身が邪神の子であり、邪神の子供たちの争いに巻き込まれていることを知る。回りの人々を守りたい一身で、謙児は邪神レースに身を投じる。
 結局、『放課後ランダムダンジョン』『銀閃の戦乙女と封門の姫』とリンクして、ゼノ大戦で水入りという展開のようだが、最初の構想ではそのあたりどうするつもりだったんだろう。「銀閃」の断片的記述からすると、謙児たちやマリーが、閉鎖した亜世界に転移、ことの真相を知る。結果として、邪神レースは中途半端に終わることになるようだが。邪神の子供たちの連合軍がゼノ迎撃に出ていることを考えると、ある程度和解する展開なのかね。
 とりあえず、天才にしてポンコツのイリーナさんがかわいらしいです。そりゃ、いじりたくなるよなあ。