「グッドデザイン中小企業庁長官特別賞:熊本市のスカイリモート製造:小型自動飛行機が受賞:収納力や安全性も評価」『熊日新聞』05/10/4

 日本産業デザイン振興会は三日、二〇〇五年「グッドデザイン中小企業庁長官特別賞」に、放送機材製造のスカイリモート(熊本市)が開発した無人小型自動飛行機「カイトプレーンレスキュー1・0」を選んだ。自動飛行能力や機材収納力、安全性の特性を備えたデザインが評価された。
 同製品は主に観測用。コンピューターで設定したルートを衛星利用測位システム(GPS)で自動飛行、先端の収納部にカメラ機材など最高六百グラムまで搭載できる。
 発泡ウレタンを使った約八百グラムの軽量機体で、ハンググライダーのような翼でゆっくりとした降下を実現した。小型カメラもしくは熱源センサーなどで被災地の救援活動に利用できる。
 全長八八・五センチメートル。電動モーター式で、基本航続力は約三十分。最高時速四〇キロメートル、飛行高度五十−二百五十メートル。同社に事務所を併設するアトリム(大阪府茨木市)が製造・販売する。
 価格は、観測機器などを含み四百−五百万円程度で、十二月下旬から発売する。一年目は約五十機、二年目は約百機を生産する計画。
 岡部和夫社長は「自分たちのモノづくりの技術が認められてうれしい」などと話している。今年のグッドデザイン賞は、三千十点の応募から千百五十八点が受賞。中小企業庁長官特別賞は計十四点だった。 (原大祐)

→こんなの。災害時緊急初期情報収集無人飛行システム [カイトプレーンレスキュー1.0] 受賞対象一覧 Good Design Award
 かわいい飛行機だな。お値段は、けっこうなものだけど。
 その後も、開発は継続している模様。2011年には、いくつか動画がアップロードされているな。すごい短距離離着陸能力。