坂上秋成『ビューティフル・ソウル:終わる世界に響く唄』

ビューティフル・ソウル ――終わる世界に響く唄―― (講談社ラノベ文庫)

ビューティフル・ソウル ――終わる世界に響く唄―― (講談社ラノベ文庫)

 ジャケ買い。ヒロインの、ホットパンツに、アクロバティックなポーズで背中出し、半ケツがいいですね。
 道具立てとしては、割と見かける、人類がウイルス感染で壊滅状態に陥ったあとの、ポストアポカリプスもの。RABBITと呼ばれるウイルスに全ての人類が感染。大半の人間が死亡し、一部は異形の存在に変異。ごく一部の人間だけが、異能を手に入れ、異形と化した人間WEAKSに対抗していた。しかも、ウイルスによる変異に、人類が耐えられるのは、あと3年と、追い詰められている状況。
 とあるコミュニティに身を寄せ、WEAKSによって追い詰められていた主人公は、生き残りを集めた組織「カンディード」の戦闘部隊に助けられ、人類救済の切り札であるヒロイン、霧咲ランジェの「提供者」であることが判明、戦闘部隊に迎え入れられる。


 とりあえず、この巻は、伏線ばら撒いた感じだな。ランジェも蔵名も、6歳までの記憶がない、何らかの実験に従事させられていたらしい。「四閻獣」とは、どういう存在か。二人の接触を妨害する動きのように見えるが。あと、違う残存人類組織である「ファミリア」が行おうとしている「もっとも恵まれた美しい瞬間」というのは、何か。
 現在のところ、蔵名とランジェの、世界の救済の鍵を握る二人が出会ったというところがメインの展開か。


 「ファミリア」の首領カセロネスに、戦闘部隊の一員、唯花が暗示か何かかけられたようだけど、裏切ったりするのかね。ヤンデレキャラだけに、なにか、抱えていそうだし。