熊本市現代美術館「熊本城×特撮美術天守再現プロジェクト展」

 特撮美術の技術で、熊本城天守閣や熊本市街を再現したもの。町並みは1/35程度で、天守閣は1/20スケールらしい。写真撮影可だったので、大量に撮影。



 この企画展は、メイキンブの映像を見ないと、いまいちおもしろくないと思う。あくまで、特撮の「舞台装置」である。レーザーカッターで切り抜いた板を組み合わせて作成。箱組みをそれらしく作る技術であるのが印象的。屋根瓦は丸棒と板で再現されていたり。自動車も、板を組み合わせて作られている。主要な部材が、はめ込みで接合されているのが興味深い。また、いくつかに分割されていて、現場でサクサクと組み合わさっていた映像も印象的だった。
 町並みは、現実と似ていないなと思ったら、ウルトラマンなどで使われたものを、流用している。こちらは、さらに舞台装置として徹底していて、裏側は筒抜けだったりする。あるいは、割と、木の質感が残っていたり。
 写真を切り抜いたもので、人物が表現されていたが、それだけでも、ずいぶん、人がいる感じがするのだな。


 熊本城域全体を再現した、熊本城から運び出された模型もすごかった。


 市街の模型。













 裏側はこんな感じ。




 天守閣の模型。石垣はウレタンに石の形を削りこんだもののようだ。







 よく見ると、破風の部分は浮いているな。ここは、固定していないらしい。



 途中経過や検討モデルなど。車も、木製。レーザーカッターの抜き跡とか。









 熊本城城郭模型。これは、以前から存在したもの。建物は紙製かな。1/500スケールだから、艦船模型より大きいスケールだな。作るのにいくらかかったんだろう。






 阿蘇神社楼門模型。