裕木ひこ『思春期コーヒードリップ 1-2』

 ちょっと、絵がごちゃごちゃしている感があるが。主人公たる一哉とひなみがかわいらしい。
 片や、高校生にして喫茶店のマスター。より広い視野で人を見ることを求められている一哉。高校生と言われたくない意地の張り方とか、学校では黙っているあたりの、高校生の自意識が微笑ましい。
 片や、明るくて、好きなことには一直線、に見えて自分の意見をはっきり言えないことに劣等感を抱いているひなみ。一つ、大事なものを掴もうと努力する女の子。


 二人を周囲の大人が見守る話。


 すったもんだの末に、一哉のお店で、ひなみが働くことに。で、次の巻へ。一哉の正体がなかなか判明しないのにやきもきするw
 ひなみ父のツンデレぶりは、娘からすると、いろいろと引っかかるものが有りそう…