江戸人と雑穀

本学理工学部 丸山敦 准教授らが古書籍に埋め込まれている毛髪の同位体分析により江戸時代の庶民の食生活を復元することに成功 ニュース 龍谷大学 You, Unlimited
江戸時代の食生活の変化、書物の紙に混ざった毛髪で判明:朝日新聞デジタル
 同位体比でトウモロコシとイネ科植物の違いを判別できるって話はずいぶん前からあったけど、もっと精度の良い指標が発見されたのかな。雑穀って、具体的にどのように識別できるのだろうか。


 本の表紙に再生した厚紙が使われていて、それに、強度アップのために髪の毛が混ぜられていたというのが興味深いな。それによって、ある程度年度がはっきりとした試料が手にはいるようになった。アイデアが興味深い。
 関西よりも、江戸の庶民の方が雑穀をより多く食べていたらしい。時代が新しくなるほどに、海産物の占める割合が多くなるなど。海産物流通に関しては、時代が下るほど、江戸を中心とする流通網が整備されたのだろうなあ。
 雑穀食がどの程度、脚気予防になったのだろうか。


 しかし、こういうの、英語論文を読むのは、ちょっちつらい。日本語での発表が望まれるなあ。