樋渡りん『冠さんの時計工房 1』

 メロンブックスのカウンター横に、「Flower Garden」のコーナーがあって、その横に置いてある本。なんか、絵が好みなので購入。
 機械式時計を通じての心の交流を描く。身につけて使う物だけに、いろいろと思いが宿るのが腕時計である、と。世代や時間を超えて、人をつなぐストーリー。あるいは、恋の架け橋にになったり。
 とりあえず、店主の綾子さんがかわいいのだが。20代後半(?)で、ツインテが似合う女。いや、時計をいじったり、作業したりするときだけなんだけど、それが印象的で。旋盤で軸の部品を自作してしまう手先の器用さの一方で、料理はからっきしというギャップが良いです。まあ、家庭料理は技術よりも、計画のほうが重要だけどね。
 隙が多いところもよろしい。







 時計だと、顕微鏡見ながら削り出すのか。しかも、刃先は手首の力で支えるって、腱鞘炎になりそうだなあ。あと、振り子時計とか、メカニズムを考え出した人すごいなあ。でも、テレビの時報のない時代に、ゼンマイの力が弱まったときの時間調整、どうしてたんだろう…