迂回チル『悪役令嬢と悪役令息が、出逢って恋に落ちたなら:名無しのの精霊と契約して追い出された令嬢は、今日も令息と競い合っているようです 1』

 ケンカップルのお話でいいのかな。
 なんか、登場人物、嫌な奴ばっかりだなあ。
 つーか、元婚約者のジョセフ王子は、ブリジットを婚約者の時は直接貶め、その後は人を操って攻撃する意図は何なのだろうか。子供の頃はともかく、すっかりと今ではクズ野郎か。


 名無しの精霊と契約して、別邸に住まわされている伯爵令嬢ブリジット。さらには、婚約していた第三王子に婚約破棄されてしまう。
 それまで、自分より良い成績を取らないように強制されていたブリジットは、心機一転、子供の頃の夢である「精霊博士」になるべく、勉強を再開する。図書館で、同じ本を取ろうとしたところから、「悪役令息」ユーリ・オーレリアスと口げんかをすることに。言い合いのすえに、テストでの勝負を行うことに。


 テスト勉強に励むブリジットと、徐々に距離か縮まるユーリ。
 しかし、テスト本番で、ジョセフにそそのかされた間女の妨害で答案の文字を消されて、勝負は水入りに。妨害をしてきたリサに警告するユーリ。


 次の攻撃は契約精霊を呼び出す精霊学の授業。呼び出せないブリジットには鬼門の授業。ユーリの契約精霊ウンディーネから、なにやらよからぬ動きがあるとか、ブリジットの精霊が訳ありっぽいことが示唆される。
 そして、実際の授業。ジョセフに恥をかかせて追い出せと指示された級長ニバルは、公然とバカにしてくるが、それを教師にたしなめられ、授業から出て行くように言われ、風の契約精霊を暴走させてしまう。


 しかし、ホントに嫌なキャラしかいないな。悪役令息のユーリがまともに見えるという。名無しの精霊と契約したからと手を火に突っ込ませる父親、表に裏にブリジットを貶めようとするジョセフ、級長のくせに嫌味を言いに来るニバルといい。