備前堀の現地説明会へ出撃

 本日は、どうしようか迷ったけど、備前堀東側石垣の基礎部分の現地説明会に行くことに。ついでに、さらに西に動いて、百梅園で梅を見てこようという計画。梅を見るなら、谷尾崎の梅林公園という手もあるけど、ちょっと遠い上に、かなり登らないといけなさそうだから、自転車ではちょっときつい。
 晴れるからそれなりに暖かいかと思ったら、風が強い上に冷たくて往生した。帽子が風に飛ばされそうになるし。体が冷える。


 日向崎大神宮から石神神社、百梅園と予定通り移動して、百梅園の入り口が思ったより下に下っていたので、道沿いに長命水、叢桂園、釣耕園、少年の家跡、延命水、三賢堂と島崎の水遺産を見て回った後、岳林寺の山門下で引き返す。水が引き込まれた庭って、この季節はどう見ても季節外れだったなあ。桜が咲く頃、初夏、紅葉の季節あたりがシーズンかな。真夏は、ここまで行くのが辛そう。
 高度を失ってしまったので、島田美術館はパス。いくなら、石神八幡宮に行く前に行かないといけなかった。

備前堀発掘量佐現地説明会

 備前堀の発掘調査は、崩落した石垣の復旧工事のための事前調査の一貫。1988年に備前堀を浚渫した際に、ショベルカーで試掘した場所を再発掘したもの。当時の記録の通り、石垣の基礎の根切りと根石が確認された。さらに、南側の低層の石垣と北側の飯田丸五階櫓台の下になる石垣で、根石の下の基礎部分が違うというのも印象深い。これには、地盤の違いも影響している可能性が高い、と。北側は13万年前の金峰山の火山噴出物。南側は9万年前の白川によって堆積した硬くしまった土層。北側の高い石垣では、根切りで掘り下げた溝に栗石を積めて、その上に根石を設置しているが、南側では直接根石を置いている。
 3度に分けて説明会をする予定だったが、予想以上に人が来たので、開始時間を早めて、回数も増やしたそうな。というか、12時過ぎくらいに現地に着いたら、もう人だかりでビビった。
 備前堀の底に降り立つというのも、何十年に一回できるかできないかという経験だよなあ。


 全景。






 池の水全部抜いた後の備前堀。水源は地下水と雨水。なんか、水の循環がなさそうだなあ…






 堀西側。行幸坂を建設する時にかなり埋め立てたようだ。護岸の石は、最初は蛇籠だったけど、止めていたネットがなくなって積み石のような姿に。





 飯田丸五階櫓台。地震の際に、観光客を巻き込まないように耐震技術を相当盛り込んだようだ。特に南面は、ステンレスの押さえが入れられているようで、ピカピカ光って目立つ。





 余水吐。中に、さらに細い土管が。排水用のホースが通されている。




 調査地点1。近づけたのはここのみ。まあ、先はべちゃべちゃだったしな。昭和63年に掘った時のショベルカーのバケットの爪がきっちり残ってる。石が飛び出しているのが地味に怖い。側面には土砂の堆積痕が看取できるとか。








 調査地点3と4。


日向崎大神宮

 坂の中腹くらいにある、小さな神社。


石神八幡宮

 なんか石碑がいっぱいあった。熊本地震で石の鳥居、大概倒れているけど、島崎の2神社の鳥居は倒れなかったのかな。


百梅園

 二番目の目標。とりあえず、梅の写真欲は解消したかなあ。