日向雪『紅の魔術師に全てを注ぎます。好き。 2:聖女の力を軽く見積もられ婚約破棄されました。後悔しても知りません』

 とりあえず、ロレッタさんのぐるぐる明後日のことを考えてるのが、かわいいんだよなあ。天然高性能聖女様。とりあえず、炎の侯爵家の次代、ルーシュのメイドになりたいと頑張っているところ。


 今回は、神殿の腐敗と聖女等級のごまかしを暴くお話。神官長、母親がアレじゃなかったら、聖女大好きでシリルと意気投合できそうだったのになあ。箱推しの神官長とロレッタ推しのシリルだと、ぶつかり合うこともなさそうだしw


 前半は、闇の侯爵家の後継者たり、アリスターを孤児院に迎えに行くお話。
 その途中に、盗賊に襲われ、シリルとルーシュが撃退。ここで、神殿関係者の怪しい動きがほのめかせる。ついでに、第5聖女が目を突かれて、臥せる原因、と。
 で、孤児院では猫型ブラックスマイルを連れた、闇魔術の素養のある少年、アリスターを保護する、


 その後、目を槍で突かれた後、治療が不十分で容態が悪化した第5聖女の治療に奔走するロレッタ。化膿で失明しかけている彼女を助けるため、失われた細胞を、どう増やすかに知恵を絞る。そこで、「裁きの鐘」が鳴らされ、ロレッタも出廷を求められることに。


 実は、王太子であるシリルの配偶者である第1聖女は、魔導師ではなく、高価なポーションを使って聖女のふりをしていた。学園では、神殿のバックアップで、完全に別扱いすることでごまかしていた。しかし、ポーションを慰問でガンガン使う資金が枯渇してきて、寄付の召し上げなど無理を重ねるようになる。
 また、シリルには媚薬を盛っていたり。


 で、それが露見して、裁判にかけられることに。
 そこで神官長は自決。第1聖女の祖母で、カルヴァドス王二期の第9聖女が、禁術で第1聖女に成り代わって参加していた。で、彼女も禁術で自滅するのだが、その直前にロレッタに感染性の毒薬を突っ込んで死んでしまう。
 ロレッタも助からないというところで、ブラックスライムのクロマルが現れて、ロレッタを時間が止まった空間に放り込む。そこで、ロレッタに注入された毒の分析を行う。行き詰まったところで、幼い頃のルーシュやシリルの記憶?魂?に出会ったり、聖女大好きなのに傷つけまくってしまって死んでも死にきれない神官長の魂?と遭遇。神官長のアシストで、自身を治す魔術を開発して、自分にかけて気絶。


 とりあえず、番外編も含めて、孤児院の院長が印象的だなあ。たくましいというか、現金というかw


 二本目の番外編、ラストが良いなあ。