若鶏にこみ『放課後すとりっぷ 1』

放課後すとりっぷ (1) (まんがタイムKRコミックス)

放課後すとりっぷ (1) (まんがタイムKRコミックス)

 とりあえず、1巻から人間関係が込み入りすぎだと思う。絵は、すごくかわいくて、好み。


 美術部に入れなくて、美術準備室で二人きりで活動を行う青野林檎と白石イチカ。白石さんが下着姿でモデルになって、林檎がデッサンに励む、ちょっときわどい活動。しかし、乱入者が出てきたり、周りの人間に誤解されたりと、ごちゃごちゃにw
 こういう、勘違いで人間関係が混乱する系のお話、割と苦手かも。四コマでは耐えられても、アニメになったりしたら絶対無理だなあ。


 主人公、青野林檎と、林檎のあこがれの対象にして、入部を拒否した当人である秋映あかね。二人の確執が、なにやら混乱を広げていく。秋映さんとも、六花先輩とも知り合いなあたり、白石さんの顔が何気に広いなあ。二人とも、林檎と間接的な人間関係なこと。そして、白石さんと林檎が、デッサンを「カラダの関係」とか意味深な言い方するから、周囲がおかしなことに。
 これ、次巻以降、どうなるのだろうか。
 正直言えば、林檎と白石さんの二人きりの関係を、もうちょっと引っ張って、しっぽり描いた方が良かったんじゃなかろうか。というか、そっちが見たかった…

鬼滅の刃 第6話 - ニコニコ動画


 冒頭のシーン、完全に父親だなあ、鱗滝さん。


 水中に潜るように、地中や物の中を動き回る鬼。しかも、分身で三体に分かれている鬼との戦い。初陣から、ハードな敵と戦ってるなあ。
 次々と、人が隣にいても消えるのは、そういうからくりか。足下だけ水になる。前回消えたさと子さんは、手遅れだったのか。
 つーか、ロリコン鬼、しかも食った相手の遺品はコレクションって、なんか、因果な性癖だな。ついでに、すごい歯軋り。


 相変わらず、バトルシーンがかっこいい。地中に逃げ込む、三分体の鬼に苦戦する炭治郎。あわやというところで、ネヅコちゃん登場。人間を守る、鬼を敵とする暗示がかけられているのか。


 予告編のネヅコちゃんが、めちゃくちゃかわいいのだがw

大畠正彦『ニューギニア砲兵隊戦記』

ニューギニア砲兵隊戦記―東部ニューギニア歓喜嶺の死闘

ニューギニア砲兵隊戦記―東部ニューギニア歓喜嶺の死闘

 タイトル通りの本。第二十師団所属の野砲兵第二十六連隊第一大隊第三中隊の中隊長による、ニューギニア戦の体験記。後書きを見るに、死後に出版されたもののようだ。
 第二十師団主力がフィンシュハーヘンで戦闘している間、側面防衛でフィニステル山系の歓喜嶺を確保する中井支隊に配属され、砲兵火力で歩兵部隊を援護する。一個大隊規模の部隊で、一個師団の攻勢を支えて、オーストラリア側では、かなり重要な戦闘とみられているようだ。


 反斜面で、オーストラリア軍陣地から遮蔽される地形、徹底的な陣地構築で足跡をつかませなかったことが、豪軍による火力の優位を活かさせなかったのだろうなあ。2門の山砲で、一個師団が足止め三ヶ月。対砲兵戦の重要性。
 砲兵戦に必要なのは、目標地点を徹底的に破壊できる弾量。間接射撃は、確率で物を考える。あとは、観測所の占地の重要性。見通しが良く、遮蔽されている場所。観測部隊は、対砲兵戦の上で重要なので、狙われる。相手が見えるところは、相手からも見えるところで、徹底的に狙われる。


 印象的なのは、飢餓に苦しんだとされるニューギニア戦でも、まだ、この時期は補給がそれなりに行われていたのだな。制空権を奪われて、山の中に道路を作り作り進撃。さらに、輸送力が足りなくて、人間が担いで運ぶという悪条件。だが、主食の米はなんとか補給され続け、砲弾は総計4000発撃つ程度供給。自動車が動いていたり、キニーネはとりあえず十分供給されていたり。1944年前半あたりまでは、まだ、全軍の一割しか帰らなかった惨状まではいっていないのだなあ。著者も、ここから先は語りたくなかったのか。
 つーか、20万の軍勢を事実上、飢餓で全部溶かすとか、日本軍やることが違うなあ。普通、こうなる以前に降伏するだろう。事実、戦略的に意味のない存在とかしていたわけだし。
 比較的生存率が高かった野砲兵第二十六連隊ですら、復員できたのは5%切りの100人余というのが、恐ろしい。


 あとは、パラオで足止めを食っている間の準備が興味深い。基礎訓練を繰り返して、実戦でも意味があったとか。撃沈されても、兵器を持って行けるように筏を準備するとか。演習で木工具の増備を要請したり、リヤカーでは壊れやすくて使い物にならないことを立証したり。
 しかし、本当にあの地域は疫病がいろいろとあるものなんだな。当時の技術では、ほとんど予防できなかったっぽい。デング熱を、かかって済ますとか。給養が悪化して体力が低下した後、再発した人間が多かったんじゃなかろうか。大畠氏は、南洋庁の図書館で本を見て対策を勉強しているけど、こういうの、マニュアル化されていないのが、日本軍が南方で戦う準備が全然出来ていなかったことを物語っているな。


ja.wikipedia.org

幸田文『崩れ』

崩れ (講談社文庫)

崩れ (講談社文庫)

崩れ

崩れ

 土砂災害系文学と言えばコレと言うくらい名の通っている作品だが、今まで読んだことがなかったので。大谷崩れを見てから、崩落地形に魅入られて、あちこちの崩落地形を見てあるいた雑誌連載のエッセイ。安倍川の大谷崩れから始まって、富士山の大沢崩れ、日光男体山の薙、長野県の稗田崩れなど、割と著名な崩落地を、案内付きで見学。やはり、富山の鳶山崩れは別格感があるなあ。
 巨大な石が、現在進行形で動いていく状況。それがちゃんと記録されている。52キロとはいえ、人一人を軽々と担いでいく力持ち。本当に、ガンガンと崩れていくのだな。だから、植物が生えない。育つ前に崩れる・埋まる。
 あと、1976-77年あたりの取材の本だから、1984年の長野県西部地震による御嶽崩れはまだ起きていないのか。


 末尾近くの鹿児島桜島の章も印象深い。川が、土石流の通り道として、がっつり固められている状況、地理院地図の1970年代と最新の航空写真を見比べると、鮮明に見える。どこも、がっつり、護岸と砂防ダムで固められている。さらに、人間活動の前線が後退している姿も含めて、時代の流れを感じる。


 大規模崩落以外では、静岡の大崩れ海岸、東京の住宅地の土砂崩れ経験、有珠山1977-8年噴火、浅間山などが取り上げられる。こうしてみると、土砂災害って、大小いろいろあるものだ。
www.pref.niigata.lg.jp
doboku.pekori.jp
www5b.biglobe.ne.jp
e-satoken.blogspot.com

読書ノートが

 暑い。まだ、30度にはいってない日が多いけど、体が暑さに慣れていないせいか、キツいのなんの。出かけようとして、なんか引きこもりモードが続いている。


 あと、未処理の読書ノートが溜まって溜まって。やっとこ、一冊撃破。図書館の本が七冊に、自分の本がまだ大量にあったりするが…

この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO #6 『青白き光の彼方に』 - ニコニコ動画


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 亜由美さんルートクリアってこと?
 香織と豊富の超念石を奪って、たくみに押しつける目論見を、最終的に破ることに成功。二人は逮捕。そして、たくみは別の平行世界へ移動。うむ、分からん。
 香織さん、見事な悪女だったな。そして、ジオテク社のずさん極まる警備体制
 あと、豊富、逃げなければいけないところでペラペラしゃべりすぎw