- 作者: 幸田文
- 出版社/メーカー: 講談社
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- 作者: 幸田文
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巨大な石が、現在進行形で動いていく状況。それがちゃんと記録されている。52キロとはいえ、人一人を軽々と担いでいく力持ち。本当に、ガンガンと崩れていくのだな。だから、植物が生えない。育つ前に崩れる・埋まる。
あと、1976-77年あたりの取材の本だから、1984年の長野県西部地震による御嶽崩れはまだ起きていないのか。
末尾近くの鹿児島桜島の章も印象深い。川が、土石流の通り道として、がっつり固められている状況、地理院地図の1970年代と最新の航空写真を見比べると、鮮明に見える。どこも、がっつり、護岸と砂防ダムで固められている。さらに、人間活動の前線が後退している姿も含めて、時代の流れを感じる。
大規模崩落以外では、静岡の大崩れ海岸、東京の住宅地の土砂崩れ経験、有珠山1977-8年噴火、浅間山などが取り上げられる。こうしてみると、土砂災害って、大小いろいろあるものだ。
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