JR西日本福知山線脱線事故関連:昨年発覚した点検記録の改竄

同じく新聞記事を整理していて発掘。04/7/7の熊日新聞の記事。同様の報道は他の新聞でも行われただろう。脱線事故は起こるべくして起きたのだな…
全部転載するのはしんどいので、一部だけ引用。

5年間で計621件の検査記録改ざんが6日、明らかになったJR西日本。別の業務を優先させ検査を失念したり、誤って記録簿に別の検査の日時を記載したり…。公共交通機関として最も重要な「安全性」を軽視したとも受け取れる同社のずさんな姿勢が浮き彫りになった。
目立ったのは、ほかの業務を優先させて、検査が決められた期間内に実施できなかったため、検査実施日などが改ざんされていたケース。(後略)

点検要員不足指摘する声も
JR西日本の広島支社に続き、岡山、神戸両支社で6日、検査記録の改ざんが相次いで発覚したことに、社内から「合理化で点検要員が不足、モラルも低下している」と指摘する声も出ている。
JR西の社員数は設立時(1987年)の約5万2千人から、2003年4月時点の3万5千人(出向者などを含む)まで減少。
同社はトンネルの保守管理にコンピューターを利用したシステムを導入するなどしているが、検査データや補修履歴の管理が中心で、定期点検を確実に実施したかチェックするシステムにはなっていなかった。
さらに検査計画を立てる際に「管理職が十分関与する仕組みがなく、予定外の業務が発生した時に検査計画を柔軟に変更する態勢になっていなかったことも原因」(岡山支社)としている。
今回、未実施の検査を実施したかのように検査報告していたのは当時の担当係長で、上司もチェックできなかったといい、管理システムの構築が急務だ。

もう、なんと言ったらいいか… 管理職は何のためにいるのかと小一時間(ry
人員削減のし過ぎは脱線事故でも指摘されていたな。
当面、JR西日本には乗れないな。


国土交通省のプレスリリース:鉄軌道事業者に対する定期検査の実施状況に関する総点検の結果について
これを見ると、他にも多数の鉄道会社が虚偽報告をしていた模様。