南房秀久『9 TAILS:疾風のサキ』富士見ファンタジア文庫 2005 読了



うーん、作者の持ち味と作品の設定がミスマッチのような。
もっと直球勝負のほうが合っていると思うのだが。確かに、ゆがんだキャラが出てくる話が昨今のラノベ界でははやりだが…
裏組織で、娼館までやって、非合法工作をやる組織の人間が、こんなにお人よしばかりで大丈夫なのだろうか。
暗殺者で娼婦、しかも不死の体を持つイーファたんが、こんなにピュアでツンデレの萌えっ娘でいいのでしょうか!?イーファかわいいよイーファ。
ところで富士見書房は最近エロを解禁したのでしょうか(といっても肝心な所は飛ばされているが)。確かにあちこち描いていないが、裸の女の子の絵って、昔のファンタジア文庫ならありえないような気がするのですが…
批判がましいことを書いたけど話自体は嫌いではない。大体において、南房作品らしい作品だと思った。