今の時点で気になっていること。
エル・ライブラリーに引き取られる文献資料とは?
緊急のお願い。図書運搬ボランティア募集! 本を救え!大作戦によると、エル・ライブラリーに移される資料は「文献資料段ボール200箱以上と小型機械・工具数点」。収集された資料は、【再録】幻の産業技術史博物館 〜 大阪万博公園に眠る2万点の産業遺産 によると、
1997年現在で,収集されている品目は,金属加工機械類が約六百五十点,鋳造関係が文書資料約二万点と機器類が約四百点,繊維工業機械類三十一点,火力発電機器類二十七点,工作機械類八点,理化学関係が文書約一千点と機器類約百点,製茶機器類八点,その他約四十点となっており,すでに膨大な資料収蔵物がある。
とあるか、エル・ライブラリーに移管される資料は、鋳物師関係の2万点と理化学関係文書1千点と考えていたが、同じくエル・ライブラリーの産業技術史博物館資料レポートでは、「江戸期からの鋳造関係の資料は一括して引き取られる」とあるので、その他にも紙資料があるということなのだろうか。理化学関係の一千点では、200箱にはならないだろうし。(鋳物師関係はおそらく阪大が引き取るのだろう)
1998年に刊行されたという『産業技術史資料収蔵品一覧』を入手するか、単純に整理が進めばわかることだが。
『産業技術史資料収蔵品一覧』をNACSISで検索したが、どうも大学の図書館には入っていない模様。検索が甘かった可能性のほうが高いけど、ほとんど配布されていない可能性も。完全に知られざる大コレクションだったわけだ。
博物館頓挫。しかし,その後のために努力したのか?について
動いている人は動いていたと思う(特に日本産業技術史学会の人)。しかし、12月の誘致促進協議会までは、全部廃棄という事態を考えてはいなかったのではないか。ここまで乱暴な話はあまり聞かないし。橋下府政だからこそというか。中村智彦教授の【再録】幻の産業技術史博物館 〜 大阪万博公園に眠る2万点の産業遺産 でも、散逸を憂いているし。
12月以降は、ちゃんと探したと思う。だからこそ、尼崎市にタービン、阪大に鋳物師資料?が行ったのだし。ただ、3月に至るまで、情報が外にもれ出てこなかったのは解せないといえば解せない。内部の情報が欲しい。
関連情報:
「万博記念公園・鉄鋼館地下の産業技術遺産の保存・活用について」(関西ベンチャー学会の講演)
万博資料館「EXPO’70パビリオン」の展示設計の入札結果(PDF文書)