町並と景観と電柱と

電線のある街並は良くないのです「電柱・電線がない整然とした街並みはよそよそしい」(白幡洋三郎)
実際のところ、電柱・電線が良くないというのが分からない。あってもなくても良いというか、整然としていることに意味があるのか。人間サイズ、歩いて雰囲気がいいの二点さえクリアできれば、構成要素はどうでもいい。こだわる人が分からない。


電柱の撤去そのものに関していえば、反対。実際に地中化されたのは良いが、変圧器のボックスがドカンと地上に出て、むしろそっちのほうが邪魔という事態を経験しているし。あとはリスク管理という点。電柱は風と地震に弱いが、水害にはむしろ強い(はず)。水害や浸水の可能性が一番高い場合は、電柱のほうがいいと思う。台風常襲地帯では埋めたほうが有利かもしれないが。


雰囲気ぶちこわし…気分が悪くなる「悪い景観70選」公開中 
「美しい景観を創る会」のサイトは消滅しているようだ。景観の良し悪しというのは、実際のところ、写真では分かりにくいと思う。
歩いてみないと分からない。
郊外の幹線道路沿いなんてのは、どこ行ってもダメだけど。個人的に行って最悪だったのは、京都市伏見区の京阪の車両基地沿いの国道13号。本気で何もない。車両基地も塀で中見えなかったし。あそこの荒涼とした雰囲気は忘れがたい。