小林章・金井格「京都における造園用石材の地域性の研究」

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 この論文では、庭石を扱っているが、石塀や墓などの石造物の石材がどこから来たか、流通経路などを追及することによって、その土地の交通の様態などが明らかになる。そう考えると、石材と言うのはなかなか興味深い情報源だと思う。これをやるには、石を見てどこから産出したのかが分かる知識がいるわけで、地学の専門教育を受けているといった人じゃないとできないのがネック。
 田代正之『我が「川尻」の追想』 (ISBN:4877551506)によれば、同じ熊本市内でも緑川水系の川尻と、白川水系の旧熊本城下町では、石材の産地が違うらしい。