やまむらはじめ『DX版カムナガラ 1-2』

カムナガラ 1―DX版 (ヤングキングコミックスデラックス)

カムナガラ 1―DX版 (ヤングキングコミックスデラックス)

 書店で見かけて衝動買いしたが、そのまま積んでいたもの。『青のサンクトゥス』で気にはなっていたが、置く場所の問題で三巻までで、買うのをやめていた。DX版が出たのを機に、続きも買う予定。しかし、3巻と4巻が発売されているはずなのだが、書店で現物を全然見ないのだが…
 読み始めると、面白くて一気に読んでしまった。前世ネタに、呪術的な支配装置、伝奇ネタの基本的な道具だての話。この手の話はあまり知らないのだが、『朝霧の巫女』あたりが近いのかな。こちらは思いっきり剣戟アクションではあるが。
 ひたかの悩みつつ、巻き込まれている状況と、かなたの信じ込んでいる様が対照的というか。ヒロインがあんまり目立っていないような。戦闘狂の行依が一番目立っているな。


 そういえば、巨大な呪的支配装置というと、私は即座に靖国神社を連想する。あれも、戦死者の魂を利用して、国家の支配を固める、非常にマジカルな装置だし。あれこそが、戦前の「国体」の大元だしな。