最近の生活保護急増の主因は、景気低迷ではない - 学習院大学教授・鈴木亘のブログ(社会保障改革の経済学) - Yahoo!ブログ

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「最近の生活保護急増の主因は、景気低迷ではない」というのはそれ自体は正しいが: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)


 まあ、「水際作戦」による申請者のシャットダウンが減ったことが、ここ数年の急上昇の大きな要因であることは確かだと思う。しかし、逆にいえば、そういう政策的なバリアーを排除するだけ社会的な圧力が高まったというのは確かなのではなかろうか。ここ20年ほどの不景気によって、保護を受けなければいけない状況にある人が増えたこと自体は否定できないし、たぶんその予算を減らすのは難しいのではなかろうか。貧困問題が、現場に閉じ込められていた状況から、財政問題という社会全体の問題にようやっとなったとも言えるな。
 職業訓練とかよく言及されるけど、現状ではそれでも就職は難しいのではなかろうか。何年もかけて、代替のきかない特殊技能を身につけさせれば、就職の可能性も高まるかもしれないが、その場合、かなりのお金がかかって、生活保護とどちらがコスト的に有利か分からなくなるのでは。無理やり、求職者をどこかの職場に押しこむことができるなら別かもしれないが。