生活保護とシングルマザー - キリンが逆立ちしたピアス

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 シングルマザーの貧困に関して。働こうにも小さな子供がいると難しい、水際作戦、DV、生活保護受給者への差別、これらの要因から、生活保護も受けられず、セックスワークで働いている女性たち。
 実際、親族などのソーシャルキャピタルを持たないことは、貧困への第一歩だよなあ。シングルマザーでも、母親と同居や、子育てをかなり任せることができるなら、普通に就職も可能だろうし。ある程度のソーシャルキャピタルがある人には支援制度が充実しているけど、そこにもたどりつけない人には、全く援助もないという状況。
 生活保護スティグマ化しているという状況が再生産される一方なんだよなあ。

そもそも母子家庭の貧困そのものはいまさら論じるまでもなく、その平均年間収入は213万円(厚生労働省・平成18年度全国母子家庭世帯等調査結果報告)というのは、この問題に興味のある向きには耳にタコができるほど聞き慣れた数字だろう。ちなみにこの数字、「生活保護法に基づく給付、児童扶養手当等の社会保障給付金、就労収入、別れた配偶者からの養育費、親からの仕送り、家賃・地代などを加えた全ての収入の額」となっているが、本書取材対象者にこの3桁の内容を伝えたところ、返ってくるのは溜息ばかりだ。

「年収が213万円あったら、私はこんなことしていないかもしれない」