熊本市立図書館近くの是法神社境内に建っている石碑。江戸時代の寄進行為などを記録している。とりあえずは沿革碑とする。文字に色が付けてあって読みやすくなっているが、これ、以前はこうだったっけか。放牛地蔵の顕彰と同時に整備されたのかね。
あと、旧字体が微妙に読めていない。特に最後の方が怪しい気がする…
表面
飽託郡大江村是法の里なる産土神の祭祀の年久しく厳に行はれ居るいは
れをたつぬるにこの里人往昔より敬神の心厚く随ひて資財を集め基本を
作り年々の資に充て来りしか天保のころ藩主細川公の姫君孝子に侍りし
二女あり姫君の夭折せられしを悲み尼となりて無若無染とよひこの里に
住み香を焼き経を誦してその冥福を祈れり両尼里人等か敬神の心厚きを
めてゝその資の幾許を補はむとて田五畝歩を寄進しけり後またこの里に
神山武右衛門といふ士ありきこの人神を敬ふこと深く両尼のわさになら
ひてまた田六畝歩を寄進せりこれより一志不厳に盛に○きて今に至れり
その資前後合せて田三反三畝六歩金五拾円となるこれ実に昔の人の遺し
しままとのそかしあはれ此里に住まむ後の世人よ先人の志を忘れすいや
ましに神威の厳ならむことを希ひ敬祭の実を尽せよかし
裏面
明治三十二年十月一日建之
発起兼周旋人 永山熊雄 松村初太郎
畑中義一 内村又次郎 松村源次
折倉寿生 内村文次 澤 直彦
坂梨有隣 内村藤四郎 坂梨万太郎
三村改平 松本豊喜 石工
賛成人 松村伊平 石島万吉
吉住寿一 松村政則
高群猪熊 丸内末蔵