下無田神社の石造物

 江津湖から加勢川沿いに南下して。この集落は加藤清正の時代に開発された集落らしい。「無田」って地名の時点でそれはある程度わかる話。あと、なんか皇室イベント関連の石碑が多い。



石灯籠

 「関東関西四国参拝記念」と彫られた石灯籠。四人で行っているところを見ると、なんか講でもあったのだろうか。昭和12年って時期も、また微妙な時期だな。


関東関西四国参拝記念

昭和十二年三月吉日
  宮田己熊 宮田キト
  下山キツ 田中スエ


「奉改築記念燈」

 これも石灯籠。こちらは社殿か何かの改築記念。

昭和十一年四月吉日
   下無田氏子中


「下無田神社落成記念碑」

 これは平成になってからのもの。台風被害からの復旧の記念碑とのこと。昭和期にも台風被害を受けているようだな。



表面

下無田神社落成記念碑
   平成五年十月吉日



裏面

平成三年九月の再度の台風にて神社樹木等の
被害甚しく、直ちに氏子総会を開き、神社再建
並びに上・下両区の共有金よりの均等醵出を
議決する。翌四年一月十六日、安全を祈願し
起工式を執り行う。直ちに解体樹木整理盛土建築等の
工事過程を経て、九月二十四日上棟式十一月末日
神拝殿の建立完成をみる。翌五年外柵、玉垣
参道その他の諸工事を経て、十月完成に至る。
本日落成式にあたり関係各位の献身的なる御協力尽力
を感謝し工事の完成を祝福するものである。
   平成五年十月吉日
       下無田神社総代
         氏子一同


   記
町内共有金 上区 壱阡五百万圓
      下区 壱阡五百万圓

  中の瀬
寄附熊本ホテル様 壱百万円
  加川電気
寄進加川博久 電気設備一式
奉納玉垣三四二本 氏子一同
  神社建設工事
  (株)黄檗建設
    代表 黄檗賢二
  玉垣工事
  (有)桑鶴石材工業
    代表 桑鶴政幸


玉垣建設記念碑」

 明治期に整備されたときの記念碑。玉垣は後で一新されて、記念碑だけが残してあるようだ。

玉垣建設記念碑 下無田
        氏子中

明治四拾参年拾月拾七日建設


「御大礼紀念」碑
 鳥居の右手少し入ったところにある一群の石碑の一つ。昭和天皇の即位儀礼記念の石碑。題字を書いた陸軍中将の名前が読み取れない。なんか変わった字の人なのだが。


   昭和三年十一月十日
御大礼記
   陸軍中将正四位勲二等助二級○○○○○書


「御即位紀念樹」碑

 こちらは大正のもの。「大正四年十一月十日」の年紀あり。


「御大典紀念樹」碑

 こちらは年紀が入っていないので、よく分からない。