週刊朝日の橋下連載中止問題

 図書館で読んだ。正直、新聞の広告で見たときはそれほど興味を持てなかったが、橋下の反応をみて興味を持った。まあ、出だしの橋下への敵意丸出しはどうなんだろうと思ったが、それも誹謗中傷ってほどではないと思った。父親関連の記述も、特に貶めようとする感じはなかったように思う。まあ、関西の部落問題の深刻さがよく分からない立場からの感想だから、大阪では違う受けとり方がされている可能性はあるが。
 なんというか、これは朝日の腰ぬけっぷりが露呈した感がある。ジャーナリスト精神の欠如というか、戦前の風見鶏から変わっていないことを露わにしたというか。ジャーナリズム史の汚点になるだろう。橋下が公人であり、人間が周囲の環境との相互作用で形成される以上、そこにフォーカスした連載には相応の公共性があると思うけど。むしろ、一連のやりとりで橋下が自らの出自をかなりな弱点であると考えていると明らかにしてしまった感が。あと、こういう反応は、部落問題のタブー化を促進してしまうのではないだろうかとも思った。
 そもそも、政治家にとって人間関係・人脈は大事な財産で、しかも生い立ちと不可分だったりするから、それを明らかにすることは公共に利益にかなうことだと思うが。
 なんというか、内容の是非よりも、その周辺の朝日の腰ぬけっぷりとか、橋下の批判がメディア統制の手法を以て行われたとか、周辺の問題がアレなんだよなあ。あと、連載一回目でそもそも内容を批評するほどの内容がなかったとも言える。


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