早稲田大学大学院・早瀬晋三の書評ブログ : 『日中対立−習近平の中国をよむ』天児慧(ちくま新書)

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 「中華文明の復興」を掲げる国にたいして、なんとか平和におさめる方法ってあるのかね。中国が東シナ海南シナ海の完全支配を、何度も表明している以上、尖閣諸島に踏み込ませるのは非常に危険なんじゃないかと思うのだが。

「?日中の多層的な相互依存関係、多重的な利益共有構造を構築し、ゼロ−サム的な武力行使は自らも手痛い打撃を受けるという認識を共有する。経済ではすでにプラス−サムの関係が生まれているが、他の領域、とくに安全保障領域でもこのような関係を構築していく必要がある」

 これも果てしなく難しそうな…